水害対策のポイント。対策グッズや家庭で行える取り組み、避難方法など
2023.09.04防災のこと集中豪雨や大型台風などの際に重要となる水害対策。「対策グッズについて知りたい」「浸水から住宅を守るための方法は?」など、家庭でどのような取り組みを行うべきか知りたい方もいるでしょう。
今回は、水害対策グッズの種類や日頃の備えについてご紹介します。実際に水害で避難が必要となった場合の行動についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
高性能マスク「AIR M1」は「微粒子を99%カット」とブロック性能が高いのが特徴です。
日本唯一の繊維学部を持つ信州大学と共同開発した、ナノテク繊維素材「NafiaS®(ナフィアス)」をフィルターに使用。フィルターの重さは従来の1/100以下、厚みは1/200以下を実現しました。つけ心地が軽く、睡眠時間にマスクを着用してもストレスを感じにくいでしょう。極細繊維を使ったフィルターは呼吸がしやすいといったメリットもあります。実際に使用した方の中で9割以上が、従来のマスクとの違いを実感しています。ぜひ「AIR M1」をお試しください。
梅雨や台風シーズンは水害に注意!
近年、記録的な大雨による深刻な水害が全国各地で発生しています。水害とは大雨や融雪水などが引き起こす災害の総称で、河川の氾濫や土砂災害などの自然災害が含まれます。国土交通省は、都市化や気候変動によって日本における水害の発生リスクは高まっているとし、関連施設の整備など防災対策を進めています。
水害は6月~7月の梅雨の時期や、8月~9月の台風の時期に集中しています。このような水害が起きやすいシーズンを迎える前に、家庭でも水害に備えておくことが大切でしょう。
(参考:国土交通省『河川事業概要 2022』)
(参考:気象庁『気象災害に関する用語』)
(参考:首相官邸『大雨・台風では、どのような災害が起こるのか』)
事前に水害リスクの高さを確認しておくことが大切
水害対策は、河川の近くや地形など地域の特徴にあわせて対応を考えることが大切です。自治体で作成している「水害ハザードマップ」や、国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」で、洪水や浸水など水害リスクの高さを確認しておきましょう。
・国土交通省『ハザードマップポータルサイト』はこちら
浸水から家を守る!水害対策グッズ4つ
水害発生時に、住宅への被害を抑えるための水害対策グッズをご紹介します。
防水テープ
<防水テープの用途> ・玄関のドアや通気口を塞ぐ ・防水シートなど対策グッズを固定する |
防水テープは、屋外で使える粘着テープで、玄関のドアや通気口など、面積の小さい場所の浸水を抑えたいときに役立ちます。ほかにも、防水シートを外壁に貼り付けるときや、板と土のうを組み合わせて使うときなど対策グッズの固定にも使え、幅広く活用できるでしょう。
防水シート
<防水シートの用途> ・出入り口や窓部分を塞ぐ ・室外機などを包む |
防水シートには、防災グッズとして専用に作られたもののほか、さまざまな用途に使えるブルーシートなども含まれます。防水テープで固定して使い、出入り口や窓部分を塞ぐのに役立つでしょう。また、室外機を包んで浸水から守るなどといった使い方もできます。
土のう・水のう
<土のう・水のうの用途> ・玄関前などからの浸水を抑える ・排水口などからの下水の逆流を抑える |
袋に土を詰めた「土のう」は、玄関前など水が侵入してくる場所に積み上げ、浸水を抑えるのに役立ちます。河川対策など大規模な水害対策でも使われますが、家庭でも浸水を抑えるための対策グッズとして活用できるでしょう。
袋に水を詰めたものは「水のう」と呼び、一般的に屋外に置くなら「土のう」、室内に置くなら「水のう」といった使い分けをします。
土のうや水のうは、さまざまな形状にフィットし、積み上げることで自由に大きさを変えることができます。中身を抜いてしまえばコンパクトになるため、収納にも困らないでしょう。
止水板
<止水板の用途> 地面が平らな場所の出入り口などの浸水を抑える |
止水板は、建物のなかに水が流れ込むのを防ぐためのアイテムで、防水板と呼ぶこともあります。形状はL字型で自立し、いくつか連結させて出入り口前などに設置して、開口部の隙間をなくすことで浸水を防ぎます。
製品によっては地面が平らでないと止水効果が低くなるものもあり、平坦で比較的広い面の止水に向いているでしょう。オフィスのエントランスやガレージのシャッター前で使う場合に適しています。分解すればコンパクトになり、軽量であるため持ち運びやすい点がメリットです。
天気予報から危険度を正しく知るためのポイント
適切な判断や行動をとるためには、天気予報のチェックも欠かせません。気象情報などでよく使われる「降水量〇〇mm(ミリメートル)」とは、どのような状況を意味するのでしょうか。
以下は、降水量と実際の雨の振り方を表にしたものです。
出典:気象庁ホームページ
(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/amehyo.html)
1時間の雨量が30mm以上になると、道路を川のように雨水が流れ始め、運転を控えたほうがよい状況になります。さらに、1時間の雨量が80mm以上では視界も悪化し、恐怖を感じるほどの猛烈な雨となるでしょう。
地域の特性もあわせて考えながら、予報でどのくらいの雨量が伝えられたら注意すべきか、自分なりに行動の目安をつけておくのもおすすめです。夜間に相当量の雨が降りそうな場合は、寝る場所を「2階以上にする」「山の斜面と反対側の部屋にする」など適切な対応を考えましょう。
(参考:気象庁『雨・雪について』『雨の強さと降り方』)
水害での避難のタイミングは?
水害時は急に水位が上がることもあり、避難をするときは早めに行動することが大切です。避難情報の基準となるものの一つに、災害時に市町村で発表する5段階の警戒レベルがあります。
とるべき避難行動の目安を、警戒レベル別に一覧にしたものがこちらです。
出典:政府広報オンライン
(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201906/2.html)
原則として、警戒レベル3で高齢者や障害者、子どもなどは避難し、警戒レベル4では全員が危険な場所から避難します。警戒レベル5は、すでに災害発生、もしくは非常に切迫した状況を示すもので、ただちに身の安全を確保することが必要です。
ただし、状況によっては、屋外へ出ずに自宅の上層階などに避難した方が安全な場合もあります。建物の安全性や災害の進行状況なども考え、適切に判断しましょう。
避難の判断には以下の情報も役立ちます。
<水害発生時に役立つ情報やコンテンツ>
・気象庁『キキクル(危険度分布)』
・国土交通省『川の防災情報』
これらは、河川の状況や予想される危険についてリアルタイムで情報が更新され、より詳細に状況を把握することができるでしょう。
水害時に避難する際の注意点
水害が起きた時に避難する際、注意するポイントをご紹介します。
危険な場所は通らない
水害発生時は、危険な場所を避けて避難しましょう。注意する場所は以下の通りです。
道路が冠水している場合、水位が膝の位置より高い場所は通るのを避けます。特に、川沿いの道や田んぼ地帯は冠水しやすく、水流によって道路が破損していることも考えられます。無理に通ると、水圧で流されるほか、濁流で足元が見えず、側溝や蓋の外れたマンホールに落下してしまう危険があるでしょう。
車の場合でも、エンジンが停止したり、車体が浮いて流されたりする可能性があります。慌てて車外へ出ようとしても、水圧でドアが開かない場合があるため注意が必要です。このような事態は、短時間で水位が高くなりやすい「アンダーパス(くぐり向け式の道路)」で起こりやすくなります。
複数人で行動する
水害時に避難する際は、複数人で行動しましょう。ひとり暮らしの場合は、隣近所に住んでいる方といっしょに避難することをおすすめします。
自宅の周辺は安全そうに見えても、避難の道中でどのような状況になるかわかりません。お互いに助け合いながら、安全な場所へ避難しましょう。
(参考:気象庁『大雨で避難するときは』)
日頃から備える!水害対策のための取り組み
水害対策では、日頃の備えが大切です。ここからは、水害対策として普段から行う対策をご紹介します。
非常用持ち出し品を準備する
速やかに避難し、必要なものを漏れなく持ち出せるよう、日頃から避難用の持ち物をリュックにまとめておきましょう。
(参考:首相官邸『災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~』)
防災グッズや備蓄品は、避難時に持ち出すものと、自宅ストック用とで分けて考えます。避難時に持ち出すグッズは、家族構成や季節にあわせて優先度を考えながら選びましょう。
多くの避難者が集まる避難所では、感染症のリスクも高まります。また、災害後は片付け作業で粉塵の吸い込みも懸念されるでしょう。これらへの対策として、防護性の高いマスクを用意しておくと役立ちます。
災害用のマスクはブロック機能に優れているかや、長時間つけていても疲れないかなどをポイントに選びましょう。
高性能マスク「AIR M1(エアーエムワン)」は、日本唯一の繊維学部を持つ信州大学と共同開発したナノテク繊維素材「NafiaS®(ナフィアス)」をフィルターに採用。「微粒子99%カット」とブロック機能に優れながら、フィルターの厚みは従来の1/200以下で息がしやすいマスクです。マスク内の蒸れが気になりにくく、蒸し暑い梅雨や台風シーズンでも快適に過ごせるでしょう。
実際に使用した90%以上の方が、従来のマスクとの違いを実感しています。この機会にぜひ「AIR M1」をお試しください。
避難場所や避難経路を確認する
避難指示が出た際に速やかに行動できるよう、水害時でも安全性の高い避難場所や危険の少ない避難経路を事前に確認しておきましょう。避難所の周辺や避難経路上で土砂災害や浸水が起こらないか、ハザードマップなどを活用してチェックします。
家族と水害発生時の行動を共有する
水害が起きたときに、どのような行動をとるか家族と情報共有をしておきましょう。外出時に災害が起こることも考えられるので、連絡のとり方や集合場所などを話し合っておきます。避難に持ち出すリュックをしまってある場所を家族全員に共有することも忘れないようにしたいですね。
家の点検をしてリスクがないか確認する
浸水を防ぐため、屋根や外壁など自宅に不良箇所がないか、点検しておきましょう。雨どいや排水設備もゴミが詰まっていないかチェックし、必要なら掃除や整備を行います。
水害による被害の補償は?国の取り組みや保険サービス
これまでにご紹介した水害対策を実施していても、状況によっては住宅が大きな被害を受ける可能性があります。その場合に活用したいのが国の支援制度です。
水害によって住宅などが被害を受けた場合の支援制度として、日本では「被災者生活再建支援制度」を設けています。被害状況など受給にはいくつかの条件があり、支給額は最大300万円(単身世帯は4分の3相当の金額)です。
住宅への浸水被害が不安な場合は、住宅の火災保険に水災補償をつけておくことも対策方法の一つでしょう。
(参考:内閣府『被災者生活再建支援法』)
水害対策をして災害時に備えよう
水害対策では、まず住んでいる地域の水害リスクについて確認することが重要です。想定される危険性にあわせて水害対策グッズを揃えるほか、自宅のメンテナンスなど必要な対策を実践します。各自で水害対策に取り組み、万が一の事態に備えましょう。