水害が起きたら避難はいつ・どのように判断する?とるべき行動や注意点
2023.09.11防災のこと大雨などが引き起こす水害。災害状況が急激に進行することもあり、避難のタイミングを逃すと命の危険にもさらされます。各市町村では5段階の警戒レベルを用いて状況の進行度を発表していますが、「どの警戒レベルで避難すればよいのか」など、水害時の避難の仕方についてイメージできない方もいるかもしれません。
今回は、市町村が発令する警戒レベルに応じた避難行動の目安や、実際に避難する際の服装や持ち物をご紹介します。水害発生時の避難について正しく判断し、適切な行動がとれるよう、ぜひ参考にしてください。
目次
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日本唯一の繊維学部を持つ信州大学と共同開発した、ナノテク繊維素材「NafiaS®(ナフィアス)」をフィルターに使用。フィルターの重さは従来の1/100以下、厚みは1/200以下を実現しました。つけ心地が軽く、睡眠時間にマスクを着用してもストレスを感じにくいでしょう。極細繊維を使ったフィルターは呼吸がしやすいといったメリットもあります。実際に使用した方の中で9割以上が、従来のマスクとの違いを実感しています。ぜひ「AIR M1」をお試しください。
水害とは?
水害は、大雨や強雨などが原因で起きる災害の総称で、洪水、浸水、土砂災害などを含みます。梅雨や台風のシーズンに多く、多量の雨が山や川、市街地の排水設備などに流れ込むことで引き起こされることが一般的です。
水害では住宅が浸水したり、建物ごと流失したりといった被害のほか、停電や交通機関の麻痺、通信障害が起きることもあります。
(参考:気象庁『気象災害に関する用語』)
(参考:国土交通省『水害について』)
生死を分ける判断。避難かその場にとどまるか
災害状況や場所によって、命を守るための行動は異なります。困難な状況のなか無理に避難することは、危険が伴うためやめましょう。避難中に身動きが取れなくなることや、行方不明になるといった事例もあります。
マンションの上層階に住んでいる場合など、浸水の恐れが少ない建物や地域に住んでいる場合は、その場にとどまることも検討します。「浸水などのリスクが高いか」「建物は頑丈か」など、総合的に考えて避難するかどうかを判断しましょう。
大雨から避難までの行動の流れ
大雨の予報が出た数日前から、実際に相当量の雨が降り、災害発生となった場合にとるべき行動について、警戒レベル別にご紹介します。警戒レベルとは、市町村が発令する避難情報を、危険度に応じて1~5段階で表したものです。
出典:政府広報オンライン
(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201906/2.html)
なお、こちらでご紹介している行動は目安の一つです。地域や建物、家族構成など、実際の状況に合わせて適切な行動を判断してください。家にとどまる場合は、上の階へ垂直避難します。その際、防災グッズや食料も居住スペースに移動させましょう。
【警戒レベル1】気象情報に留意する
気象庁では、5日先までに警報級の現象が予想されている場合、「早期注意情報」を発信しています。大雨が降り出す前に、家屋の点検や備蓄品の買い出しなど、万が一水害が発生したときに困らないような対策をしておきましょう。
状況によっては警戒レベルが上がる場合もあるため、早期注意情報が出されたらこまめに気象情報をチェックするようにしましょう。
・気象庁『早期注意情報』はこちら
【警戒レベル2】水害ハザードマップ確認・避難の準備
警戒レベル2では、気象庁から「大雨注意報」「洪水注意報」「高潮注意報」などが発表されます。必要となったら速やかに避難できるよう、非常用持ち出し品の最終チェックをするなど、避難準備を整えます。
避難所や避難経路を確認したい場合は、自治体の洪水ハザードマップの冊子や、国土交通省のポータルサイトを活用するとよいでしょう。大雨浸水や洪水氾濫による、浸水想定区域が確認できます。
・国土交通省『ハザードマップ ポータルサイト』はこちら
【警戒レベル3】高齢者などは危険な場所から避難
警戒レベル3では、高齢者や障害のある方など、避難に時間がかかりそうな方は避難を始めます。自治体の定める指定緊急避難場所や、指定避難所などへ移動しましょう。高齢者以外の方も、外出先から早めに帰宅するなど災害に備えた行動をとることが大切です。
気象庁からは「大雨警報」「洪水警報」「氾濫(はんらん)警戒情報」などが発表されます。避難に時間がかかるケースに当てはまらない方でも、気象情報や河川の水位情報などを参考に、自主的に避難をしてもよいでしょう。
避難の判断に迷うときは、気象庁が発信している「キキクル(危険度分布)」も役立ちます。キキクルでは、市区町村単位の警戒レベル相当情報が出された場合に、地域の状況が詳細にわかる情報が得られ、判断の参考になるでしょう。さらに住所を登録しておけば、お住まいの地域の危険が高まったら自動的にスマートフォンに通知される「危険度分布通知サービス」も提供しています。
・気象庁『キキクル』(危険度分布)の通知サービスについてはこちら
【警戒レベル4】危険な場所から避難
警戒レベル4は災害の恐れが高い状況です。危険な場所にいる方は全員避難しましょう。各市町村は、気象庁の「土砂災害警戒情報」「高潮特別警報」「高潮警報」に基づき、警戒レベル4を発令し、住民に避難指示を出します。
避難する場合は、必ず警戒レベル5になる前に行動します。警戒レベル4は、避難先へ移動する最後のタイミングと言ってもよいでしょう。夜間は避難が困難になるため、明るいうちに移動を済ませておくことをおすすめします。
【警戒レベル5】直ちに身の安全を確保
警戒レベル5は、災害が切迫している、またはすでに発生している可能性が非常に高い状況です。気象庁から発表される「大雨特別警報」「氾濫発生情報」なども参考に、命を守る行動をとりましょう。
(参考:気象庁『防災気象情報と警戒レベルとの対応について』)
(参考:内閣府『避難情報に関するガイドラインの改定(令和3年5月)』)
避難時の服装
避難時の服装は、移動中のケガを防ぐため長袖・長ズボンを身に着け、手に軍手をはめます。長靴は水が入ると歩きにくくなるため、スニーカーを履きましょう。雨具はカッパにすると両手が使え、動きやすくなります。
避難時の持ち物
水害など、災害発生時に避難する際に持ち出すアイテムを以下にまとめました。
(参考:首相官邸『災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~』)
状況や家族構成にあわせて優先順位を考え、避難時の荷物はなるべく最小限にしましょう。
避難持ち出し用の食料は、調理せずにそのまま食べられるものを選びます。水害によって断水が発生することもあるため、飲み水も必要です。貴重品のほか、応急手当に使える救急用品、持病の薬なども忘れずに持ち出しましょう。
避難生活での感染対策や、災害後の片付け作業に粉塵の吸い込みを抑えるために、マスクも用意しておきます。ブロック機能に優れているかや、長時間つけていても疲れないかなどをポイントに選びましょう。
高性能マスク「AIR M1(エアーエムワン)」は、日本唯一の繊維学部を持つ信州大学と共同開発したナノテク繊維素材「NafiaS®(ナフィアス)」をフィルターに採用。「微粒子99%カット」と高い防護性ながら、フィルターの厚みが1/200以下と軽いつけ心地が特徴のマスクです。蒸れや息苦しさを気にすることなく、ウィルスや粉塵の吸い込みをしっかりと抑えることができます。
実際に使用した90%以上の方が、従来のマスクとの違いを実感しています。この機会にぜひ「AIR M1」をお試しください。
避難時の注意点
避難するときに気をつけるポイントについてご紹介します。
危険な場所を避ける
水害時は、次の4つの場所に気をつけて避難します。
すでに避難場所へのルートが浸水し始めている場合、水位が膝の高さ、約50cmを超える場所に入ってはいけません。徒歩で避難する場合は、側溝との境が見えず転倒したり、水圧に足をすくわれて流される危険があります。
車で避難する場合も、一般的に約30cmの水位でエンジン停止、約50cmの水位で車体が浮いて流されると考えられています。
線路や道路の下を通っているアンダーパスは、通常の道路より低い位置にあるため、大量の水が流れ込みやすく注意が必要です。川沿いの道や、田んぼのある地帯を通る道では、溢れた水で道との境が見えず、転落するリスクが高いでしょう。
2人以上で行動する
避難の際は2人以上で行動し、助け合いながら移動しましょう。道を流れる雨水などに流されないように、お互いの体をロープで結ぶのも一つの方法です。
冠水した水は濁っているので、特に足元に注意が必要です。マンホールの蓋が空いていたり、用水路や側溝の境がわからずつまづいたりする危険性があるため、通り慣れた道だとしても慎重に進みましょう。
(参考:気象庁『大雨で避難するときは』)
水害時の正しい避難方法を確認しよう!
水害時は「まだ大丈夫だろう」といった油断が命の危険につながることもあります。市町村の発表する警戒レベルや気象情報などをこまめに確認し、避難する場合は早めの行動を心がけましょう。避難時に避けるべき場所についても事前に把握し、安全な避難ルートを考えておくなど、災害に向けた対策を立てられるとよいですね。